パリやブリュッセルに行くなら、多くの場合、航空機よりも鉄道の方が手軽で短時間で済みます。ユーロスターの乗車手続は30分程で済み(航空機は2時間)、ロンドンの中心市街とパリの中心市街とを直接結ぶので所要時間に於ても勝っています。極めて安価な航空券が登場しているにも拘わらず、この列車は益々好評を博しています。
2004年には、ウォータールーからパリへ向かう旅客の71%、ブリュッセルへ向かう旅客の64%が鉄道を利用しました。ユーロスターの場合、87%の列車が定時運行していますが、航空機では70%に止まります。
鉄道の旅は余暇を過ごす為にも魅力的です。ほんの1000マイル程度を移動して海浜で寝そべる為に航空機を使う必要があるのでしょうか。鉄道の沿線には多くの文物や景色が散らばっています。リスボンまで鉄道で旅するなら、ロンドン、パリ、マドリードと言った経由地で夜を楽しみ、乗換の度に小観光を楽しむ事ができるのです。
周遊券
既に良く知られているInterRail協定周遊券では、ヨーロッパを七つの圏域に区切っています。全圏域有効の一箇月券の他、1圏域16日間、2圏域22日間と言った券種もあります。料金は子供、12歳から25歳、26歳以上の三段階になっています。
この周遊券を利用できない人の場合でも、英国には他にも運賃割引制度があり、大陸へ向かうには割引フェリー乗船券があるので、一通り調べてみる価値があります。他のヨーロッパ域内のフェリー運航会社でも周遊券所持者に対して特別割引を実施している例があります(バルセロナ−イビサ間、ストックホルム−ヘルシンキ間、など)。
InteRail協定周遊券は、6箇月以上ヨーロッパ域内に居住した事のある人のみが購入できます。
ヨーロッパ圏域外から来訪した方向けにはEurail周遊券があります。通常は大陸全体を含む17箇国で有効です。詳細はウェブサイトでお調べ下さい。
資料
英国内の列車ダイヤと乗車券については、
The Train Lineウェブサイトを御利用下さい。
The Man in Seat 61ウェブでは、全世界の鉄道と船の旅に関する情報を提供しています。