CATの名物となっている水力ケーブルカーは、世界でも最も急峻なものの一つで、斜度は35度です。ヨーロッパの中でもユニークな存在であり、サステーナブル技術の世界の玄関に相応しく、それ自体が先駆的なプロジェクトです。
二台の車両は釣瓶式に鋼索でつながれており、一方が登ると他方は下降します。運転の際は、上側の車両のタンクに水を注入し、下側にいる車両を引き上げるのに十分な重さになってからブレーキを解除すると、重量差で車両が走行します。
登り方向の車両が木々の間を抜けると、息を呑む様な山や谷の景観に目を奪われるでしょう。上駅向かい側にある池はケーブルカーに水を供給するのみではなく、在来種の植物や魚を活かして魅力的な景観を作り出しています。この水力ケーブルカーは、イースターから10月の終わりまで運行しています。